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June 14, 2022

圧倒的に想像力を働かせて、前例のない事業開発に挑む

平賀 元気

(事業開発・ジェネラルマネージャー)
Genki Hiraga Business development・General Manager

大阪大学卒業後、大手鉄鋼系商社に入社し鉄鋼製品の海外営業を担当。輸出事業にて「鉄鋼業界をもう一度元気にしたい!」という想いで3年間従事するも、業界を内側から変革するコンサルティングの必要性を感じ、大手外資系コンサルティングファームへ。ここでも4年間、鉄鋼業のクライアントに対して、販売戦略、DX推進、業務改革等の策定・実行の支援に携わったが、より上流からの変革を求めて大手金融機関へ。これからの産業をどのように形づくっていくかという視点から、鉄鋼業界のインダストリー戦略などに挑んできた。

なぜ、宇宙産業・Space BD?

鉄鋼にかけてきた情熱を、宇宙へ。
私には、人生をかけて成し遂げたい目標がある。

商社、コンサル、金融とそれぞれの立場から、日本の鉄鋼業界を変えたい一心でいろいろと奮闘してきましたが、どうやっても変えられない状況に行き詰まりを感じていました。一人の力ではなかなか難しい…と諦めかけていたんですが、それならば、かつての鉄鋼業のような「世界を牽引する日本の産業」をもう1つつくれないだろうかと考え始めて。他の産業へも目を広げようと参加した講演会で、当社代表の永崎に出会ったんです。「日本を代表する産業をつくる。それを、宇宙で。」という言葉に心を掴まれ、これだ!と。今まで鉄鋼にかけていた情熱を、ここからは宇宙にかけてみたい。そんな決意から、Space BDでの挑戦を始めることにしました。とは言え、宇宙業界にはまだ「産業」と言えるものはほとんどありません。1からつくっていく必要があるからこそ、大企業よりも、ベンチャーという環境で挑むことの価値を感じています。


現在の仕事内容

宇宙に新しいビジネスを!
前例のなさに屈しない、事業開発力とは。

新規軸での事業開発全般に携わり、当社の主軸である「衛星打上げサービス」と、それを基盤に展開させる事業開発を担当しています。衛星や宇宙空間を活用したありとあらゆるサービスの提案・提供など、お客様ごとの宇宙プロジェクトを実現していきます。これまで宇宙に関連のなかった方々でも参入しやすく、より幅広い用途でご利用いただけるように、時には衛星を作るところから、どのように宇宙をビジネスに活用するかといったコンサルティングのようなところまで、トータルで寄り添っていけることがSpace BDの強みですね。

何をやっても「世界初」になりうるというのは、すごくおもしろい世界。「前例がない」とよく言われますが、私はそうは思いません。例えば、企業の新たなブランディング構築のために宇宙でCMを撮影しようという場合、考え方によっては広告代理店が競合になる。そうやってあえて競合を探すことで、「CM撮影の中の新しいバリエーション」という見方ができるようになり、「前例がないから敬遠したい」ものから「他社より先に手を伸ばしたい」ものに変わるんです。宇宙をこんなふうに使うとこんな新しい価値が生まれるという仮説を立て、お客様と二人三脚で世界初を実現させていくところに最高におもしろさを感じています。

宇宙の未来について

宇宙のあらゆるビジネスチャンスを、
誰もがもっと身近に感じられるようにする。

宇宙をどう捉えるか、どう使っていくかによって、地球上のほぼすべての業態、ほぼすべての企業と取引ができると感じています。最近は、宇宙を活用することで他社と一線を画すような新たな価値創出を行いたいと、これまでにない企業からのマーケティングニーズも増えてきています。でもまだ、それはほんの一握りの存在でしかなくて。宇宙というものは、誰にとってもビジネスチャンスがあるからこそ、我々Space BDは、宇宙がより広くみんなのものになっていくための橋渡し役を担っていこうとしています。ただ、「宇宙をどう活用できるか」というのは、正直なところ、真面目に話してもなかなか伝わりにくいんですよね。これまで宇宙に関連のなかった企業の方が活用イメージを持ちやすくしたり、10代・20代の若い世代にも興味を持ってもらえるような翻訳機能も果たさないといけない。その手段の1つとして、エンターテインメント的な発想にもかなり力を入れながら、いろいろな角度で新しいプロジェクトを仕掛けていって、宇宙活用の普及を加速させていきたいと思います。


私の目標・チャレンジ

「世界の宇宙産業を支えているのは、日本の製造業だ」
と言える未来を目指して。

これから日本だけでなく世界全体の宇宙産業が成長していく中で、日本の製造業の繊細な技術が絶対必要になる。でもそれに対して、まだまだ製造業の方々が宇宙に参入するきっかけを十分につくれていないことを、一番の課題に感じています。実際、地方の自治体さんの中にも、地場産業の方々をどう宇宙に進出させるかというお悩みがあり、Space BDがアドバイザーとなって一緒に様々な取り組みを進めています。宇宙業界をどんどんブレイクダウンしていって、宇宙関連のビジネスをイメージしやすく、参入しやすく、お金を生み出しやすくする。製造業の方々に向けたそんな仕組みや環境をつくっていくことを、私の生涯をかけてやっていきたい。そう思っています。私は、「日本の製造業の強さ」を信じています。これからも世界中でたくさんの衛星が打ち上げられていきますが、実はその衛星の部品の8割は日本製なんですなんてことも夢ではないと思うから。日本の技術を使って、「世界の宇宙産業の下支えは、全部、日本です」と言えるような未来を目指してチャレンジを続けていきます。

私にとって
「宇宙」とは
?

「最強のビジネスマンになるための、最高の遊び場」

ビジネスにおいて、「前例がない?ならダメだ」と言われることはよくあることです。でも、宇宙ビジネスは前例がないことだらけなので、自分でつくっていくしかない。自分の想像力を、世の常識を覆すくらい“圧倒的に”働かせて。そのためには、自分も常識という枠から飛び出さないといけない。チームの仲間と一緒に、おもしろおかしくアイデアを出し合うことだって、真剣だからこそ楽しむ気持ちを大事にする。「これ、宇宙にあったらわけわかんないんじゃない!?」なんていう会話から、「じゃあ本当にやってみようよ!」と新しいビジネスの種が生まれる。子どもの頃の「遊び場」のように、全力でおもしろさを追求することがクリエイティブな活動をもたらす。何もないところから新しい価値を、仲間やクライアントとみんなで形にしていく。それが、宇宙ビジネスです。だから、新規事業をやりたい、事業開発をしたいという人には、これほどおもしろいフィールドってないんじゃないかと思いますね。

メッセージ

新しい事業をつくっていくには、楽しむを大前提として、「失敗を恐れない」「圧倒的にこなし続ける」「恥ずかしい思いをしてもやり続ける」ということが必要です。ひたすら考えて考えて、もう完璧だと思えたものをお客様に提案しても、8割のお客様にはぽかんとされてしまう。でも、その「ぽかん」を恐れてはいけない。新しいビジネスをつくるって、その先にしかないからです。キャリアを問わず、やりたいことをやり切れていないという人にこそ、ぜひ来ていただきたいですね。今の仕事になんとなく満足はしているけれど、酒の席では愚痴が出る。そんな人って多いんじゃないでしょうか。心に隠している「煮えたぎる何か」を、Space BDで思う存分爆発させてください。自分で言うのもですが、まだ私ほど爆発している人はいないと思います(笑)。我こそはという方、どんと来い!です。

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