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September 18, 2024

経営理念に込めた想い。「一生青春」の先に描く未来像とは?

永崎 将利

(代表取締役社長)
Masatoshi Nagasaki CEO

1980年生、福岡県北九州市出身。早稲田大学教育学部卒業後、三井物産株式会社で人事部(採用・研修)、鉄鋼貿易、鉄鉱石資源開発に従事、2013年に独立。1年間の無職期間を経て2014年ナガサキ・アンド・カンパニー株式会社設立、主に教育事業を手掛けたのち、20179Space BD株式会社設立。日本初の「宇宙商社®」として、設立9か月でJAXA初の国際宇宙ステーション民間開放案件「超小型衛星放出事業」の事業者に選定されるなど、宇宙商業利用のリーディングカンパニーとして宇宙の基幹産業化に挑んでいる。著書「小さな宇宙ベンチャーが起こしたキセキ」(アスコム)。

なぜ「経営理念」を作ったのか?

「経営理念」の中に答えがある。
リーダーの在り方を変え、再現性のある組織づくりへ。

20243月、Space BDは新たに「経営理念」を定めました。

2017
年の設立からロケットスタートですごくいい勢いを持ってやってくることができたのですが、いまから2年ほど前、組織としてなかなか安定しないという課題を抱えていました。
事業として結果は出し続けていても、ここで立ち止まって何かを変えなければまずい。
自分自身を見直しつつ、組織としてどうリードしていくのがいいかと考えた中で、リーダーの在り方、創業社長の在り方を変えた方がいいなと思ったのです。

社長が答えではなく「経営理念」に答えがあって、その経営理念が発露する形で事業がある。
創業社長すらも、その経営理念を実現するための1機能である。
そう位置づけることで、より組織力を高め、多くの人が集える仕組みへと変えていこうという意思決定をしました。

創業時の「リーダーが腕っぷしでみんなを率いていく」ところから、次のフェーズとして「組織戦となりチームとして再現性のある形」に移行していくことが必要。

過去は、私が描いた答えに向かってみんなにどう動いてもらうかということをやっていましたが、これからは経営理念を判断基準として、みんなに考えてもらって、みんなに動いてもらって、その結果をみんなで受け止める、というような形に変えたいなと思っていますし、すでにそう変わってきつつあると感じています。


パーパスに込めた想い

一生青春、Space BDは自らを高め、豊かに生きるための舞台」であると伝えたい!

経営理念の最上段である存在意義に、「一生青春、Space BDは自らを高め、豊かに生きるための舞台」と書き切りました。

会社というものは経済活動をする株式会社としての集まりなんだけれども、人が集まり、自分の人格や能力を高め、豊かに生きるための舞台、それが目的である。心の豊かさと、物質的つまり経済的豊かさを共に実現する。

Space BD
とは、そんなふうに豊かに生きるための「場」なんだというのを伝えたい、というのが非常に大きな意図です。

仕事は、人生の中で長い時間を使うものです。
そうすると、人生は何のためにあるのか、人生の豊かさとは何かということを考えるうえで、仕事と人生は切っても切り離せないし、切り離す必要もないと思います。
それは決して、時間的なワークライフバランスを否定する話ではありません。質であり、意味の話です。
「人生の豊かさとは何か?」なんて簡単に言葉にはならないと思いますが、きっと誰しも心のどこかで問いながら生きていると思うのです。

そういったものを追い求めていくための機会があって、仲間がいる、そんな会社であってほしいという想いを込めてこの経営理念を掲げました。


「一生青春」について

青春とは、スポーツや学生時代でしか味わえないものではない。
夢中になって自分自身を高める中で得られるもの。

私による仕事の定義は、「人格と能力の表現の場であり、またそれを磨ける場」です。

人格と能力とは、その人をかたちづくるほぼ全ての要素ですから、それらが磨かれれば人生はきっと素晴らしいものになる。また、仕事とはその人の人格と能力による作品のようなものですから、仕事をすることで一番磨かれる。
ですから、自分自身を高める舞台を用意することがこの会社の使命だと考えています。

そこに対して、「一生青春」という言葉が最初に掲げられている。

青春とは何ぞやということもみんなで考えてもらったらいいと思っていますが、私なりの解釈は「ある種の変化に挑む心持ち」みたいなところです。
「憧れて、ああなりたい」あるいは「悔しくて、もう二度とこんな思いはしたくない。だからこうありたい」というような、現状の自分から目指すところへの差分。そこに向かう成長というのは「変化」なので、その変化に挑む。どうしてもどうしてもそうなりたくて、夢中になって頑張って、結果として心の動きがある。
それを「青春」と呼ぶと、私は思っています。
スポーツや学生時代でしか味わえないものではないと思います。

私自身、これまで仕事でもたくさんそういう経験をしてきましたし、今もその真っ最中です。そういうものがたくさんある舞台、仲間、というものにしたいと強く願っています。


成長へのヒント

成長の秘訣は、素直になること。
ここには、そうして輝いている人がたくさんいる!

会社の仲間が「自分の殻を破る」姿や「一歩前進している」姿を見れることは、本当に嬉しいものです。

みんなそれぞれに自分の人生があって、かつてどこかで持った成功体験や、「自分はこういう人間です」というものは誰しもあります。
だけどそこからさらに成長するために、自らその殻を破りにいっている。より結果を出すためにもがいている。
それが結実して、事業として形になったというような話にふれると、この会社をやっている意味を強く感じます。
これはもう青春そのものだと思いますし、Space BDの中にはそんなシーンがたくさんあるのです。

私が伝えたいのは、「一生青春」という場を活かして、素直になってみてほしいということ。
「一生青春」とは、「一生、自分自身を高めにいく」ということです。
そのためには、自分のこだわりを良い意味で一旦置いて、素直になって吸収するというのはすごく大事なことだと思います。

Space BD
では身近なところに、素直になって実践したことでキラキラ輝いている人がいる、結果を出している人がいる、一生青春を謳歌している人がいる。そういう人が周りにいることで、人は感化されるものです。

素直になって、一生青春を楽しんでやっていく。そんな集団になっていきたいと思っています。


人生で大切にしている価値観

良いことも、悪いことも、すべて自分に返ってくる。
他者に評価を求めず、自分の中に尺度を持つことが大切。

私が人生において大切にしていること・価値観は「お天道様は見ている」です。
「良くも悪くも、やったことがちゃんと自分に返ってくる」という考え方ですね。

人の社会ですから誤解も生まれるし、色んなことを言われることもあります。それでも何事も自分にうしろめたい思いがなく、真っ直ぐ取り組んでいれば、時間差があっても必ず相応の結果が得られる。
逆に思った結果が得られなければ、自らが至らなかったと受け止めて反省して次につなげる。
それによって得られる豊かさに気づけたことは、これまでの挑戦で得られた素晴らしい財産だと感じています。

かつては人からどう評価されているか、どう思われているかに一喜一憂する自分がいて、それが自分の人生においても、会社づくりにおいても、非常に多くの悩みを生んでいたと思います。

これから自分たちの目指していく大きなチャレンジに向かって、自分はリーダーとしてどうしていくべきか。
良いリーダーとは何ぞやといった問いに対して、外に判断の尺度を置いてしまうとブレてしまう。
だから、自分の中に確かな物差しを持ち、それをもとに決めていく、動いていく、話していく。
でももしその物差しが独りよがりだったら、当然おかしなことになっていきますから、正しい物差しを持つという努力が必要なんです。

そうした中ですごく大事になってくるのが、「良いことも悪いことも、全部自分に返ってくる」という価値観をいつも心の中に置いておくこと。
自分に起きることは、すべて自分が種をまいていることだと思えるようになったことで、自戒にもなり、ブレずに判断をしていくことができる。
思考においても気持ちにおいてもスッキリとしていられることは、とても大事なことだと思います。


Space BDが目指す未来像

大きな理想と、ビジネスとしての結果を両立させ、世の中へ一石を投じられる会社へ。

私たちは、今までになかったような「これはすごい会社だな!」というものをつくっていきたいと思っています。
時価総額や売上規模、利益規模といった定量的なものは、その結果としてついてくるものだと捉え、ビジネスに挑んでいく。自分の人格や能力の成長のために、自分の人生を豊かにしていくために。

その舞台として「宇宙ビジネス」というフィールドがあり、そこで私たちは日本発で世界に誇れる「一大産業をつくる」。

ここまで大きなテーマ設定ができたのは、Space BDのメンバーみんなで誇りに感じていいことだと思いますし、そこに向かって噓無くアプローチしているということも非常に誇らしいことです。
これからSpace BDに入社して来られる方にとっても、人生の舞台として不足なし!と感じてもらえる状態にあると思います。

自分自身の探求や成長を求めて、実践して、チャレンジして、乗り越えて、そうしている限り明日がもっと良い一日になると信じる人が増えていく。
それを世の中へ伝播させていく会社にしていきたい。そしてこれは、ビジネスを舞台にしてやることに意義があると思うのです。

大きな理想と、ビジネスとしての結果をしっかりと両立できる組織をつくれたら、何か社会に一石を投じられる気がしています。
Space BD
の挑戦は私たちだけのものではなく社会的使命でもあると感じながら、どこにもなかったものすごい会社を目指していきます。

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