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September 18, 2024

宇宙を自在に、熱く誇れる産業を。」に込めた想い

伊藤 圭太

(事業グループ統括・COO)
Keita Ito Chief Operation Officer

三菱商事株式会社にて約7年間、グローバルブランド向けのOEM生産取引を通してサプライチェーン改革に従事。その後、株式会社良品計画に出向、2014年からロンドンに駐在しMUJI Europe Holdings取締役副社長に就任。様々な経営改革を主導し、欧州事業のターンアラウンドを実現した。2017年に帰国後は、決済プラットフォーム事業への従事、スモールチーム向けデジタルプラットフォームを展開しているヘイ株式会社に出資実行後・出向し、執行役員事業開発本部長を務める。

私たちが目指すもの

多様なメンバーによる議論を重ねて。
「目指すもの」の策定背景にも、Space BDらしさがあふれている。

20243月より私たちが目指すものとして「宇宙を自在に、熱く誇れる産業を。」と定め、次なる章へと動き出しました。
これは当社の大きな特徴だとも思いますが、この指針はトップダウンで掲げられたものではなく、多様なメンバーによる議論を通じて紡ぎ出されたものです。

Space BD
が本当に目指したいものは何か?それを実現するために必要なことは何か?経営陣や事業ユニット長だけでなく、自ら手を挙げて策定チームに参加してくれた様々なメンバーとともに、数ヶ月もの時間をかけて語り合い、みんなでまとめ上げました。

重要なのは、一人ひとりが自分の中に落とし込み、どんな行動へと体現していくか。ここからSpace BDがさらに成長していくために、会社全体の共通言語として持つべき言葉になったと感じています。

宇宙業界はまだまだ黎明期。宇宙の未来に大きな夢を描きながらたくさんの想いを込めて導き出したこの指針のもと、Space BDは宇宙ビジネスの産業化に向けて一層加速していきます。


「宇宙を自在に」について

「産業化」への重要なキーワード。
宇宙の可能性は、私たちの想像力にかかっている。

「宇宙を自在に」には、いくつかの意味があります。
まず1つめは、宇宙の可能性を限定しないということです。捉え方によっては宇宙は無限の可能性を秘めていると言えますし、まだ解明されていない宇宙というものにどのように向き合うのか、どのように利活用していくのかということは、私たちの想像力にすべてかかっているのです。
常に「宇宙を自在に」というマインドを持つことで、固定概念や限界を決めつけず、存分に想像力を発揮して挑んでいこう、という意味が込められています。

昨今、宇宙を見据えたビジネスは様々なところで広がり出していますが、衛星、ロケット、それを活用するデータ、宇宙空間での実験など、様々な要素がバラバラにある状態です。だからこそ、それらを組み合わせて何ができるかを考えたり、そのアイデアを実現するために必要なことを、技術力に立脚した営業力や事業開発力をもとにワンストップで提供するというところにSpace BDの存在意義があります。

また私たちは、宇宙を誰にとっても身近なものにするという観点も大切にしています。
これまで宇宙に縁がなかった方たちも宇宙に携われるように橋渡しをしたり、教育やエンターテインメント分野との融合など新たな宇宙の利活用方法を開拓したり。
業界や職種を問わず、子どもから大人まで、宇宙の裾野を広げていくことが、産業として盛り上げていくためには非常に重要だと考えているからです。

「宇宙を自在に」という表現は、宇宙を多面的に捉えた事業開発や、宇宙とは縁がなかった業界やあらゆる人への橋渡しという意味においても道しるべとなっていきます。


「熱く誇れる産業を」について

熱い想いは、産業化への源泉になる。
だから私たちは「熱さ」の中核であり続けたい。

「熱く誇れる産業を」は産業化への決意を表しているのですが、私はここに「熱く」というワードを入れることに特にこだわりました。
商社勤務時代にアパレルの生産に携わっていたのでよく上海に出張していたのですが、当時中国がGDP世界3位から2位へと上がっていく時で、上海の浦東空港に着いた瞬間からいつもとてつもない活気を感じていました。

目には見えないけれど、確かに感じる成長エネルギー。その源泉って何なんだろうと考えると、やっていくぞ!というような人の心の中にある「熱い想い」なんだと気づいたんです。それが足し算になって、掛け算になって、空気みたいなものを形成していく。「人の熱量」が、「街の熱量」に昇華していく。当然、産業の発展には技術や人材など必要なものはたくさんあるけれど、それらが集まり育っていく根源にはまず「熱い想い」があるわけです。

熱さは人から人へと伝わります。
その熱さがまた人を惹きつけ、仲間を増やし、大きな動きへと成長していく。

宇宙業界はまだまだ黎明期。そこから宇宙ビジネスを盛り上げ、産業化まで成し遂げようというのなら、まずは我々Space BDが熱さの根源になるんだ!と宣言すべきだと思いました。
私たちが一番熱い集団であり続けるということが、宇宙業界の中、そして宇宙業界の外の人たちにも伝播していく。熱さの中核となり発信し続けることは、宇宙ビジネスの産業化に向けた究極の使命なのではないかと思っています。

ビジネスはマラソンみたいなもので、長く走れることが大切です。
一時だけの熱さではなく、毎日毎日夢に向かって走り続けることで、Space BDはたくさんの仲間とともに日本の宇宙ビジネスを、世界を代表する産業へと発展させていきます。


「熱さ」の最前線エピソード

宇宙飛行士の訓練を、オリジナルでつくる。
すべてがユニークで熱い、宇宙ビジネスという舞台。

つい先日、まさに「宇宙ビジネスの熱さ」を目の当たりにするできごとがありました。
2021
11月に、13年ぶりに“JAXA宇宙飛行士候補者募集”が始まり、大きなニュースとなったことは皆さんも記憶に新しいと思います。そこから2023年に2名の日本人宇宙飛行士候補者が選出され、現在は宇宙飛行士認定に向けた基礎訓練を受けているところです。
Space BD
は、その訓練項目の1つである「一般サバイバル技術訓練」の事業者にJAXAより選定され、2024年春から実際の訓練がスタートしました。

このプロジェクトでSpace BDは、ボーイスカウト日本連盟及び陸上自衛隊からの協力を得て、一般サバイバル技術訓練の全体企画・実施・評価を行っています。
サバイバル技術の習得だけでなく、Space BDが人材育成・教育事業で実践してきたノウハウを活かして、身体的・精神的にストレス負荷の高い環境下でのチームワーク・リーダーシップの発揮に向けた内容も計画されているというのが大きなポイントとなっています。

プロジェクトチームのメンバーたちは、自らの人生経験で得てきたものや、大切にしている価値観なども踏まえながら、宇宙飛行士の訓練として役立てられるものを要素として盛り込み、本当にユニークで世界に1つしかない訓練をつくっているんです。
その振り返りのレポートを受け取って目を通していたのですが、「ああ、いいな!とても良い仕事しているな!」と感動しました。

彼らは今、このチームでしかできない仕事をしているんだなというのと同時に、こんなにも自分自身を宇宙の中に投影できて、それがビジネスとしての付加価値も生み出している。
たくさんの関係者、仲間とともに、それぞれの力を出し合って宇宙の未来を開拓していくとはこういうことかと実感させられたできごとでした。

私にとって
「宇宙」とは
?

「一人では得られない感動を与えてくれる存在」

40数年生きてきて、自分と向き合い続けてわかったことがあります。私の人生において「感動」というものが最上位概念にある、と。その感動をつくりだし仲間と共有するということを、私はおじいちゃんになっても続けていきたいし、そうすると心に決めています。だから宇宙業界へとやってきたのです。

感動をつくるにはいろいろなファクターがありますが、一番重要なのは「挑戦」だと思います。宇宙業界は、挑戦するということがデフォルトです。宇宙というものがまだまだ解明されていない中でビジネスをやっていく、産業化していく。だからこそ挑戦し続けなければ何も起きないし、決して一人でできる挑戦ではない。
成功は仲間とのかかわりの中にあるというのも素晴らしいことです。映画を観るなど一人でもできる感動はあるけれど、仲間とつくっていく感動というものは非常に得難いもの、唯一無二のものだと、これまでの人生で身をもって体験してきました。これから先、宇宙業界でどんな感動に出会えるのか楽しみで仕方ありません。

メッセージ

宇宙は、日本、世界、そして地球で、最後に残っている「これから産業化できるもの」だと思います。
そんなチャンスは、一生に一度あるかないか。でもそれが今、私たちの目の前にあるんです。

当社には、Space BDという社名の通りBusiness Developmentをやりたいという人が集まってきます。彼らが本当にその事業、夢を実現するためには舞台が必要です。その舞台を用意し、気持ちよく夢に向かって突っ走れる環境を整え続けること。それをやりたいと思っているメンバーと、人と人として向き合い続けることが、COOとしての私の役割だと思っています。

宇宙というフィールドでは、誰にとっても常に「挑戦」がデフォルト。私たちと一緒に、宇宙ビジネスの産業化に向けた挑戦をしたいという方はぜひ来てください!

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