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September 27, 2022

幅広い業務領域でエンジニア力を磨き、宇宙産業を拡大していく

高尾 和幸

(エンジニア)
Kazuyuki Takao Engineer

名古屋大学大学院を修了後、航空宇宙業界を代表する大手重工メーカーにて、航空機エンジン部品における生産技術業務や新規製品開発に携わる。その後、より宇宙に特化したエンジニアになりたいという想いから、ロケット開発を行うベンチャー企業へ転職。観測ロケット及び軌道投入用ロケットのエンジン設計開発などに従事してきた。

なぜ、宇宙産業・Space BD?

未知数なところを最大限に楽しみながら、
成長していく宇宙産業を「中心」から見てみたい!

Space BDに入社した一番大きな理由は、宇宙産業を「中心」から見てみたいと思ったから。前職も宇宙系のベンチャー企業でロケットのエンジン設計をしていたのですが、宇宙産業でのビジネスモデルはまだ確立されてはいないなという印象があると同時に、だからこそおもしろいフェーズにいると思うんです。何が宇宙ビジネスの基盤になっていくんだろうかと考えてみても、正直まだわからない。そうした未知数なところを楽しんでいくなら、産業そのものをつくっていく、その勢いがある場所なんじゃないか。Space BDには、そんな宇宙産業の中心になれる土台ができていると感じました。そこに自分もジョインして、みんなと一緒に宇宙産業を大きくしていきたい。良い意味ですごくカオスでまだどうなっていくかわからない宇宙産業の未来を、この手でつくりながら見ることができる場所だと思ったんです。

これまでは、宇宙のプラットフォームである「ロケットを作ること」に重きを置いていたのですが、これから自分が貢献したいのは「宇宙産業を広げていくこと」。だから今Space BDで、これまで培ってきたロケットや学生時代から学んできた航空宇宙工学の知識を活かしながら、プロジェクト全体やユーザー側のインターフェイスを調整するようなところにも携われているというのは、嬉しい広がりです。自分のロケットに対するモチベーションも維持しながら、より広く新しいことにも挑戦できて、すごくいい仕事ができているなと感じています。


現在の仕事内容

広い視野で、エンジニアの知識とスキルも使って、
幅広い業務に携わっていけるのが魅力。

Space BDのエンジニアとして今担当している主な仕事の1つは、米・スペースX社の「ファルコン9」というロケットに相乗りさせる小型衛星のユーザーインテグレーション業務です。海外の、特に民間のロケットが宇宙産業の盛り上げを牽引している中で、そこに関係する仕事ができるというのはかなり刺激になります。今担当している案件の中にアメリカで2022年中の打上げを予定している衛星があり、打上げの場に衛星を受け渡しに行って、打上げにも携われる見込みなので、これが今とても大きなモチベーションになっています。

そしてもう1つ主な仕事として、総務省から受託している「TSUKIMI」という月の水資源を探査する衛星のプロジェクトにSpace BDも参画しており、そのプロジェクトマネジメント業務を担当しています。航空宇宙のエンジニアとなると、メーカーに就職して、設計なら設計だけというように狭い範囲で深い業務を専門的に行うことが多いと思います。前職までは僕もそうでした。プロジェクトや製品の全体を見るような業務をするには、役職が上がっていかないとそのチャンスには辿りつけない。でも今僕はSpace BDにはまだ入社5ヶ月ですが、プロジェクトマネジメントを担当させてもらっていて、ミッション策定や、どういった設計にするかというところから、いろいろな議論に入っていける。広い視野でものごとを見て、かつ、エンジニアの能力や知識も使って、幅広い業務ができる点が、Space BDはとても魅力的だなと思います。

宇宙の未来について

ロケットだって
「生活の中にあるのが普通な時代」が必ず来る。

誰もが宇宙を利用できるような社会になったら、「宇宙」は特別なものではなく、選択肢の1つにあって当然のものになると思います。今はまだ、宇宙業界に参入する企業や、宇宙業界で働いている人は珍しく捉えられがちですが、今後宇宙産業が広がっていって、ユーザーも増えて、働く人も増えていくと、自動車や航空機のようにロケットだって「生活の中にあるのが普通な時代」が必ず来ると思うんです。それが何年後に実現されるかはわからないけれど、より宇宙がみんなの身近な存在になると確信しています。そうして宇宙産業が広がっていくことで、多くの人がいろいろなところでSpace BDを目にする機会も増えていくんじゃないでしょうか。現時点でも、宇宙ビジネスにおける新規事業に幅広く取り組んでいて、教育やエンターテインメントの分野などにも展開していたり、あらゆる領域に種をまけるのがSpace BDの魅力であり、強さ。どんな未来になるか楽しみですね。


私の目標・チャレンジ

プロジェクトの中で、エンジニアの力に磨きをかけていく。

宇宙がみんなにとって身近な存在になる世界を実現するために、僕がやるべきことはすごくシンプルだと思っていて。目の前の業務に一つひとつ真摯に取り組んで、エンジニアの力をしっかり磨いていくこと。その中で、一緒にプロジェクトを行うお客様に貢献することが、宇宙の市場拡大につながると考えています。

そして、エンジニアの力に磨きをかけていくことによって、自分自身が新しい事業開発案件を取りにいけるようにもなれたらと思っています。「すごいエンジニアがいる!」と、相手先から案件が降りてくるようなレベルを目指して。それが今の僕の目標です。

私にとって
「宇宙」とは
?

「一生をかけて、行く末を見ていきたい産業」

自動車や航空機はもうかなり確立されてきていますが、宇宙ってまだ不透明。だからこそ、自分の一生をかけて、これから宇宙はどうなっていくのかを、自分の目で見ていきたいですね。

始まりは、小学生のときにニュースでロケットの打上げを見て、「自分もロケットを作る人になりたい!」と思ったことでした。地球って重力で全部のものが落ちるのに、その落ちるものを使って、重力に逆らって宇宙に飛び出していくロケットっておもしろいな!と。でも実は、同じ頃から記者という職業にも憧れていて、大学院で航空宇宙工学を専攻しながらも、中退してジャーナリズムへ転向しようかと本気で迷っていたこともありました。極限まで悩んだからこそ、やっぱり宇宙のほうが自分のやりたいことなんだとわかって、走り続けて、Space BDに辿り着きました。どんな宇宙の未来が見れるのか、そこに対して自分は何をしていけるのか、すごく楽しみです!

メッセージ

宇宙業界はまだ発展途上なので、基本的な設計の段階から参入できる機会がたくさんあったり、斬新なアイデアで取り組めたりするのは、宇宙業界で仕事をする大きな魅力です。「ゼロからイチを生み出す」には結構タフさが求められますが、その分エンジニアとしての楽しさややりがいを感じられると思います。もし宇宙業界でのキャリアがなくてもキャッチアップしていけると思いますし、力学など基本的な工学の知識があればベターですね。自主的に動いて、より早くたくさん学びたいという人にとっては、Space BDはすごくいい環境なのでぜひともお待ちしています。

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