なぜ、宇宙産業・Space BDに?
国際宇宙ステーションに関わって30年以上。
躍動する民間の宇宙ビジネスの世界から、新たな挑戦を。
大学・大学院で応用物理学を専攻し、宇宙開発事業のエンジニアとしてキャリアをスタートして以来、30年以上に渡ってISS(国際宇宙ステーション)関連の仕事に携わってきました。
日本実験棟「きぼう」船外実験プラットフォームの電気系と制御装置の開発をはじめ、そこに搭載する様々な実験装置やカメラ、宇宙ステーション補給機(HTV)の曝露パレット、高エネルギー電子・ガンマ線観測装置(CALET)などの開発を担当していました。
そうした中で新しい民間の宇宙ビジネスがいろいろなところで芽が出始めるようになり、Space BDの事業領域に興味を引かれていました。私も開発に携わっていたi-SEEPという「きぼう」の船外実験装置の民間利用が促進され、今まで宇宙業界にはいなかった層のユーザーが参入してくるなど、宇宙を取り巻く環境は大きく変わってきていて、そこに私自身も身を置いてみたくなったんです。
Space BDはいろいろと面白い取り組みをしていて元気のいい会社だなという印象があり、縁あって入社することとなりました。
マーケットに近いところで民間の宇宙ビジネスの広がりを感じながら、前職ではできなかったことにも挑戦していけることに魅力を感じています。->
現在の仕事内容
経営層と近い距離で、戦略立案も。
宇宙ビジネス開拓の最前線に携わっていける。
今Space BDにおいて私の仕事で最も大きなものは、総務省が主幹している「TSUKIMI」という産官学連携のプロジェクトでの統括業務です。
月の表面および表層をセンシングする周回衛星を開発し、月の水資源の分布を世界に先駆けて知ろうというプロジェクトで、2025~26年頃の打上げを目指して現在開発の真っ只中にいます。この規模の大きなプロジェクトをまとめていくにはシステムエンジニアリングの観点が必要になるので、そこに貢献できることは私としても大きなやりがいを感じています。
また、Space BDがJAXAから事業者選定されているi-SEEPの利用事業におけるインテグレーション業務も担当しています。国内はもちろん海外のメーカーにも宇宙実証や宇宙実験に利用いただいており、宇宙ビジネスの広がりをダイレクトに実感しているところです。
それからもう1つの大きな役割として、Space BDの事業の様々な場面で技術的なアドバイスをしたり、社内・社外共に経営層と非常に近い距離で話をして事業開発や営業現場での戦略立案なども行っています。
エスタブリッシュドスペースのメーカー時代にエンジニアとして得た国際宇宙ステーションに関する深い部分の知識や、様々な経験を、宇宙ビジネスの開拓という新たなフィールドで活かしながら、Space BDや宇宙産業の発展につなげていけたらと思っています。->
Space BDでのエンジニアの価値
顧客接点、大型プロジェクト、営業活動の中でも、
様々な場面でエンジニアの価値を実感できる。
Space BDが宇宙ビジネスを展開していく中で、私たちエンジニアの存在意義は大きく3つあると感じています。
1つめは、宇宙を利用したいというお客様の負担を軽減すること。
当社の基幹事業であるローンチサービスでは、衛星を打上げたいお客様が衛星をロケットに搭載するにあたって、正しい設計へ導いたり、技術的な知識が必要となるわずらわしい交渉事などをエンジニアが引き受けます。この仕事を専門としている会社は現在日本には他にないので、とても価値のある任務だと思います。
また、i-SEEPなど国際宇宙ステーションの実験装置を利用したいというお客様に対しても、エンジニアのサポートは不可欠です。
ユーザーに寄り添いながら、Spaec BDの様々な宇宙ビジネスを実際に形にしていきます。->
2つめは、「TSUKIMI」のような大型プロジェクトにおける統括役。
Spaec BDという会社にとっての大きな挑戦を技術によって支え、旗を振って進行させていくキーパーソンとも言えます。大手宇宙企業の上級クラスエンジニアが担うような仕事を行うことができるのは、Spaec BDでエンジニアをする魅力の1つですね。
そして3つめは、技術バックグラウンドで営業活動を支えること。
営業の席に同席して先方からの技術的な質問にその場で回答することで、スピーディーかつ具体的な商談を進めることができます。その役割が求められる機会はとても増えてきていますので、エンジニアとしての価値を様々な場面で実感しながらさらに自分を成長させていくこともできる環境だと思います。->
求めるエンジニア像
宇宙業界出身の即戦力も、別業界からのエンジニアも、
みなさんの力が必要です!
現在Space BDにいるエンジニアにもいろいろなバックグラウンドがあり、それぞれの専門分野や経験を活かし合うだけでなく、自分の専門以外のことも幅広く学んでエンジニア力を上げていくということも大事にしています。
宇宙ビジネスが盛り上がりを見せる中で、Spaec BDも様々な事業開発を行い、2030年以降のポストISS時代に向けてかなり挑戦的なビジョンを持って動き出しています。
そんなこれからのSpaec BDに求めるエンジニア像として、まずは宇宙開発の文化をすでに経験していて即戦力となれる方。大型プロジェクトでも自走できるくらいの宇宙業界出身エンジニアを求めています。
その一方で、業界に限らずある程度工学系のバックグラウンドを持っている方についても、積極的に採用したいと考えています。
Spaec BDのエンジニア職の業務内容は幅広いですし、基幹事業であるローンチサービスにおけるインテグレーション業務も2〜3年経験を積めばかなりのスキルが身につきます。
私たちも育てていく覚悟で採用していきますので、エンジニアとしての知識や経験の幅を広げたい、宇宙業界に挑戦したいという方にもぜひ来ていただきたいと思っています。->
私にとって
「宇宙」とは?
「宇宙の活用は、少しずつでも世界を必ず良くしていく」
宇宙から衛星を使って地球観測をすることで、様々な情報収集をすることができます。例えば、気候変動や環境問題に対しては、「知る」ということが一番重要です。今何が起きているのかを知ることができたら、次はそれを緩和するための対策を取り、対策を取った後はその効果を見る、ということを繰り返していきます。スポット的なものから地球規模のものまで、その一つひとつに衛星からの情報を役立てることができ、宇宙業界が発展していくことで今後益々そうしたことに価値を発揮していくでしょう。そして、安全保障や災害対策においても。衛星からの情報収集は、人の命を守ることにも貢献することができます。宇宙の活用だけで全てを解決できるわけではないけれど、少しずつでも、きっと世界を良くしていけると私は思っています。